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2005年 07月 30日
雨期の十数層にもなった雲を次々と突きぬけて降下する。整然とした田園が雲の間からのぞきだし、大きく翼を傾けると延々と住宅が拡がっていた。タッチダウン音がして滑走してゆく。バンコクへ着いた感動はなく「大空の旅」が終ったさみしさの方が強い。
出国2週間前から続いた母国我家のイージーライフへの未練。2、3日前からの留守宅の整理整頓、出国準備が続いた。もう二十年もやっていることなのに、いつもドタバタする。早朝、玄関のキイーをした瞬間に次元が切り替わる。旅だ!始発のJRの車内はガラガラ。対面シートに座る人の人生を服装などから想像するのはたのしい。 我家から駅へ、JRの小さい旅から、大空への旅。フライトデーは旅のハイライトである。 雲を上からみて、下界を眺めるなんて、神の視点である。極楽浄土もみあたらない。軽いビールの酔いとクラシックを聞きつつ、幾種類もの雲を眺めながら思いにふける。雲の粒子ってたった千分の数ミリ、1立法メートルでも数グラムしかないなんて、こんなぶ厚い雲の上が歩けないのが不思議機体の900km/hを越えるスピードも停ってみえるし明るい陽の中が、-43℃という外気温も納得いかない。でも確実に母国から異国へ、たった半日ほどで別世界へ連れていってくれる現代のタイムマシーン。地上も大空の旅も気がるに味わえるいい時代に生きさせてもらっている我人生に感謝。 PS 宿にチェックインして、サアー食事と思って、外へ出たら4ヶ月前に会った知人がいて、連日話しこむことが多くて、6日目(7/4)にとりあえず(第一号を)中央郵便局から投函致します。よろしくお願い致します。
by ma-chanh
| 2005-07-30 23:08
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